東京国際ブックフェアに行くのは今年で3回目か4回目。だいたい一般公開の最終日開場と同時に人文系出版社が多い「書物復権10社の会」ブース(特に白水社、みすず書房)と平凡社、河出書房新社などを回ってノンフィクション系の高価な単行本を購入して帰るというのが定番パターンです。
このジャンル、上・下巻で1冊3000円未満なら安い、3000円〜4999円ならやむなし、5000円以上だとさすがにうなるというような値付けが普通です。(発行部数が少ないのだと思います。出なくならないかと不安が。。。)
普段は紀伊国屋書店やジュンク堂で買ってますが、先送り案件はどうしても出てくるので、年1回こちらでなるべく回収するという感じですね。2割引は大きいですから。
人文系出版社定点観測
今年は定点観測しているブースだけ見て1時間ほどで会場を後にしたのですが、客足は朝から多かった印象。(荷物もって歩き回りやすい時間が昨年ほどはなかった)
聖書や占いといった出版ブースは増えているように見えます。ブースレイアウトは例年大きくは変わらないのですが、今回は平凡社と書物復権10社の会のブース向きが変わっていて、何が影響したのかなと思いつつ眺めてました。
河出書房新社は例年通りの本棚設置ですが、スペースが狭く譲り合い精神で潜り込むと小柄な方は足下の棚もチェックされていてうらやましい。(私は大型なので無理!)
白水社については歴史系ノンフィクションの新刊が減っているような印象受けてますが最新刊「ベルリン危機1961」のような作品を続けて出されるか心配です。中々この手の翻訳は継続的に出される出版社も少なくなっていてかなりの恐怖。
(今回「軍服を着た救済者」を買わなかったのは失敗。これはまた書店で探さねば)
電子書籍端末の普及期の終わり
人文系出版社ブース最寄りの入口から入ると楽天のkoboブースは否応なく目に付くのですが、端末のアピールが強かった昨年までと比べるとオープンセミナー重視になっていて、結果としてあまり人が立ち止まっている気配なし。これだと来年は出展するのだろうかという低調さだったのが印象的。
余談
そういえばオープンセミナーで上橋菜穂子先生が登壇は仰け反りました。日本ファンタジー作家ではビッグネームだと思うのですが、別部屋開催じゃないんだなと。