2014年7月15日火曜日

動く書店 ロゴス・ホープ号

2014年5月に長崎を旅行していたところ、図書館船ロゴス・ホープ号が入港して船上で書籍販売を行っていたので、行って見た。その際の感想をご紹介します。


1.ロゴス・ホープ号とは
ロゴス・ホープ号はドイツの団体が運行している図書館船で、書籍即売や寄付等を行って世界を巡航している。本船はもともとカーフェリーだったものが改装して使用している。
長崎への寄港はたまにあるようですが、今回は日本海側に入って金沢まで足をのばす予定を組まれていた。
以下の写真は翌朝、散歩した際に撮影しています。

船尾のバルジはカーフェリー時代の開口部を塞いだものと推定。

船首からみるとカーフェリーらしい風貌が残っています。

2.動く書店船
外航船のため乗船に際して写真入りIDを示して乗船証を貰う必要があります。また乗船料も必要。金額は安かったように記憶してますが、乗船料と書籍販売の収益を本船運航費用の足しにされているのでしょう。

船体中央に設けられた乗船口を入ると受付があり、すぐ右手のドアを抜けると書店エリア。在庫は公称50万冊とされてますが、実際に本棚や平台に入っている分だけでは、この冊数にはならないと思う。(後で述べる船内ツアー参加しておけば良かった)
運営団体はキリスト教系の団体のようで聖書等も目立ちます。ただそういったものだけにしないようには意識されているようで料理書や絵本、辞典、楽器演奏トレーニング書などが充実しています。

支払いは円で出来るのですが、値札は独自の単位になっていて換算して支払い。
筆者は帆船写真集(200ユニット=600円)、英英事典(500ユニット=1,500円)と布のバッグを購入。レジを抜けると宗教的なパネル展示があるんですが世界周航している為かキリスト教そのものは押し出すような事はされてません。中々絶妙なバランスのように見えます。そういえば無料配布の書籍だけはもろ宗教だったかなと。

船内ツアー(有料)もあったのですが、こちらを見ると外国の外洋カーフェリーがどのようになっているか分かって面白かったかも。(筆者は時間がなく断念。残念。)

本船の寄港は新聞にも載ったおかげか長崎の方が結構来られてました。ベストセラーを期待しているとその手の本は積まれていないのですが、海の上の書店と洋書に触れてみる機会としては有意義だと思います。