- 他の図書館を見学した上でツタヤ館と比較して検討する事。
- 「週刊東洋経済」2015年10月31日号のCCC増田社長インタビュー記事
- 「世界」2015年12月号の田井氏論考記事
- 長久手市図書館協議会議事録 議事録の図書館視察報告部分とその資料
平成26年度第2回長久手市中央図書館運営協議会議事録
平成27年度第1回長久手市中央図書館運営協議会議事録
解説:
(1)(ツタヤ図書館以外の)他の図書館を見学する事を強く推奨しているのは、比較対照するためのリファレンスとしての図書館を知る事なくツタヤ図書館を評価する事と先入観でしか見られないためです。
移転や新設などで近年建てられた図書館は旧来の図書館とは建築設計者側と図書館側の考え方が変わって来ており、驚く程変ってきています。
先入観を捨てるためにもまずは近隣でいいので図書館を複数見られる事を推奨します。
先入観を捨てるためにもまずは近隣でいいので図書館を複数見られる事を推奨します。
(2)「週刊東洋経済」の記事はCCCの狙いを相当な威圧を受けている中で直接聞き出した面で今後おそらくこのような記事は出て来ない高いレベルのものです。図書館で多く使われているNDCに対する増田社長の批判やライフスタイル分類でなければ指定管理者はやらないとする思想について知るにはこのインタビュー記事が最適です。
さらに詳しく増田氏の考えについて知りたい方には増田氏の自著「知的資本論」、増田氏がインタビューを受けてまとめられた「TSUTAYAの謎」がお勧めです。
(3)岩波書店「世界」掲載の田井氏の記事は数字面を丹念に検証していてツタヤ図書館が公共図書館運営として妥当か冷徹に論証されています。ツタヤ図書館の情報開示を通して検証されている方々以外の出版物での武雄市図書館分析はこの記事がベストです。
(4)長久手市図書館協議会の視察報告は武雄市図書館の視察と数字による分析を行い長久手市立図書館と比較する事により、武雄市図書館の指定管理導入によって起きた問題点を明確に指摘しています。
自治体議員、職員による視察では相手の言う数字を鵜呑みにする傾向が強いです。また調べる事が本業のはずの新聞社でも同様の傾向があります。
長久手市の資料を見ると現地で質問するなどされたのか指定管理前後の予算内訳も押さえられており、一級の資料となっていますので一度読まれる事をお勧めします。
補足)長久手市の図書館基本データ比較表の武雄市図書館記載事項について
補足)長久手市の図書館基本データ比較表の武雄市図書館記載事項について
- 駐車場:第1駐車場台数が記載されている。奥の「第2駐車場」などは未記載。
- 職員体制:62名は自主営業部門専従スタッフ等込みの人数となっている。
Soukaku's HENA-CHOKO Blogによると内訳について吹田市の視察報告書に言及があるとの事。内訳:図書館長1名(契約社員)、図書館員13名(契約社員13名。うち司書資格者13名)、蔦屋書店20(契約社員3名、アルバイト17名)、スターバックス22名(契約社員4名、アルバイト18名) - 資料:コミック本は愛蔵版で所蔵→「銀の匙 Silver Spoon」は通常コミック版が購入されていた。