2015年3月11日水曜日

佐賀県立図書館・佐賀市立図書館

2014年の年の瀬最後の日曜日、長崎へ向かう途中で佐賀県立図書館と佐賀市立図書館に立ち寄ったのでご紹介。


1.佐賀県立図書館
県庁と道路を隔てた所にある。築50年を経た建物ですが大事に使われている事はよく伝わってきた。
奥の中央部にエントランスがあり、階段を上がると2階のカウンター前に出る。この階段、左右に2本配置されているが幅が狭くすれ違いは困難。ただ段数はさほどではないので、どちらかが待てば済む。
建物が口型の構造になっていて取り巻くように書架と閲覧席が配置されている。一般閲覧席は手荷物やペットボトル等の持ち込み可能になっており、利用者への便宜を図っている印象。年末休みに入った日曜日としては混んでいたように感じられた。
建物が古いのでトイレは古めかしいかと思ったら改装工事されているようできれいで使いやすいものだった。このようなメンテナンスがしっかり施されているからこそ継続利用出来ているのだろうと思う。(耐震工事も実施されており当面使われる意向と見られる)

佐賀県知事選では樋渡候補が24時間開館化という奇策を持ち出していたが、その場合、耐震工事まで施して継続利用が見込まれているこの図書館をどうするつもりだったのかは興味がある所だが、当の樋渡氏が落選したのでもはやIFの世界となった。

リファレンスカウンタで佐賀県内図書館の来館者数について資料がないか見て頂いた。いろいろと当たって頂けたが残念ながら該当なしとの回答だった。そのかわりではないが県内公立図書館の館員数などの一覧が載った資料は紹介いただけたのでコピーを取らせて頂いた。

県の平成23年5月時点図書館人員数
武雄市図書館は指定管理導入前の平成23年5月時点で14人(兼務1名)。開館時間延長と自主営業エリアの関係でかなり増えている。
東北まちつくりオフサイトミーティングでCCCが武雄市図書館について発表した際の内容をまとめたメモをFacebookに書かれた方がいますが、図書館員は指定管理前20人→CCC指定管理16人、自主営業分が34人の合計50人になったと書かれています。

佐賀県立図書館 道路側

本を模した意匠の図書館の看板
開館時間は9時〜20時。最近の傾向である開館時間の長時間化は既に図られている。

左側奥のエントランス

エントランスのタイル銘版

向かい側の県庁舎。県知事選挙期間中だったので垂れ幕が出ている。

2. 佐賀市立図書館
県庁から車で10分ほど離れた公園の一角にあります。県立図書館が県内のアーカイブ機能を担って市町立図書館をバックアップする立場にあるのに対して市立図書館の役割は市民に対する書籍・雑誌の閲覧、貸し出し、リファレンスサービスの提供にありますが、この図書館も優れたレイアウトを持った施設だと思います。
喫茶コーナーは図書館エントランスに入り口が設けられていて区分が明確にされてます。書架も多くが整列配置されていて探しやすそう。県立図書館から市立図書館に回った際に佐賀県知事選のある候補の街頭演説の予定を見つけてしまい、あまりよく見られてない事が原因です。お子さんを中心に来館者が多いですし、佐賀県図書館横断検索で見ても県立図書館に次いで蔵書充実している事は見て取れます。伊万里市民図書館や指定管理前の武雄市図書館・歴史資料館といい、優れた図書館建物が多いのは佐賀の宝だと思います。

(2)2015年シルバーウィーク
連休中の休日午前中1時間ほど再訪問。

  • 書架、小説関係の棚は2m前後の高さの書架が入っていますが、最上段はきれいに空けてあった。これは取りにくい事を考慮しての事でしょう。また各棚の列前にカートが置かれていてその日返却分は一旦そこに戻している運用。ともかくきめ細かく利用されやすい様に工夫がされている。当たり前の事だと思われる方もいらっしゃると思いますが、そうでもない図書館が存在するので大変ホッとします。
  • 自動貸出機(貸出延長機能も)は3M製の端末が配置されていた。
  • 絵画が可動ラックに収容されていたのには驚いた。
  • 雑誌はカバー広告やられてないのかなと思ったら、公式サイトでスポンサー一覧など公開されていた。まだ多くはないようで私が気付かなかっただけでした。



佐賀市立図書館 全景

エントランス

エントランス床に埋め込まれた意匠が素晴らしい