ある地場書店が移転新装開店した際、その店舗の書店部門がTSUTAYA FC店舗になったとツイートしたところ、「その書店はTSUTAYAじゃない」的な批判を頂いた事がある。
新聞報道からTSUTAYA FC店舗だと判断出来る内容が書かれていたので、そのように返信を差し上げたが音沙汰がなかった。後日その店舗を訪問しましたがTSUTAYAのPOSが使われていた事、T-SITE店舗情報でもTSUTAYA BOOKS加盟店である事から、その店舗の書店がTSUTAYA FC化された事を改めて確認が出来た。
他の地場書店でもTSUTAYA BOOKS加盟店に移行したり、新店はTSUTAYA BOOKS加盟店とした事例が見られる。週刊東洋経済の2015年10月31日号のTSUTAYA関連特集記事でFC運営企業のコメントがいくつか出ているが、その中のヤマト屋書店(宮城県石巻市/T-SITE店舗検索:ヤマト屋)は自社店舗をFC店化した事で配本が潤沢になったと効果を語られている。(注:記事ではTSUTAYA屋号使ってないとされていますが、実際は本店のみで他の店舗は全てTSUTAYA屋号が使われている)
TSUTAYAレンタル併設書店の書店のTSUTAYA BOOKS加盟店化は思ったより増えている。
「老舗書店だから書店部門はTSUTAYAじゃない」という常識はもう過去の話。これは出版業界の厳しさの反映だと思うし、この種の動きはもっと増えるはずなのできちんと確認してみて欲しい。個人的には書店の個性が発揮できなくなる仕組みじゃないかと疑っているので、このような状況になっている事が残念です。
ポイント:TSUTAYA BOOKS加盟店かどうか
TSUTAYAは店舗ブランドというより書籍や雑誌、レンタルソフトをCCC系取次・流通会社からの仕入れ、POSや情報システムの利用という認識の方が当たっている。
こういった情報はTSUTAYA公式サイトである「T-SITE」のTSUTAYA店舗検索で「加盟アイテム」を見れば確認出来る。「TSUTAYA BOOKS」のアイコンがあれば、T-SITEでの在庫検索などが可能なTSUTAYA店舗である事が分かる。
直営、FC店舗の見分け方
直営、FC店舗とその運営会社の確認は難しい。
現状、店名で識別出来るのは「地域名+蔦屋書店」=直営のみ。(函館のみ関連会社を設置されているがCCCの連結子会社なので直営という見立てで問題はないと思う)
図書館併設書店に関しては武雄市、海老名市は直営、多賀城市は地場フランチャイジーのホットマンの連結子会社(CCCも出資。持ち分法適用会社となっている)である株式会社多賀城蔦屋書店が運営会社になっており直営とは異なる。
FC店舗についてはT-SITEの店舗検索結果に運営会社が載っている事もあるが全てではない。運営会社が公式サイトで店舗リストを公開している事もあるが、そもそも公式サイトを持たない運営会社もあって、そのような場合はアルバイト求人情報などで調べていくしかない。
直営、FC店舗の見分け方
直営、FC店舗とその運営会社の確認は難しい。
現状、店名で識別出来るのは「地域名+蔦屋書店」=直営のみ。(函館のみ関連会社を設置されているがCCCの連結子会社なので直営という見立てで問題はないと思う)
図書館併設書店に関しては武雄市、海老名市は直営、多賀城市は地場フランチャイジーのホットマンの連結子会社(CCCも出資。持ち分法適用会社となっている)である株式会社多賀城蔦屋書店が運営会社になっており直営とは異なる。
FC店舗についてはT-SITEの店舗検索結果に運営会社が載っている事もあるが全てではない。運営会社が公式サイトで店舗リストを公開している事もあるが、そもそも公式サイトを持たない運営会社もあって、そのような場合はアルバイト求人情報などで調べていくしかない。
FC店舗の事例 積文館書店
積文館書店公式サイトとT-SITEでの店舗検索で確認が可能。実際に調べてみたところ、TSUTAYA FC店舗は5店舗のみだった。
このうちTSUTAYA BOOKS店舗は3店に限られる。(佐大通り店、シュロアモール店、八女店)
残りの2店(ゆめタウン大牟田店、鹿島店)も新刊書籍・雑誌も扱っているが、Tポイント使用不可となっており、また加盟アイテムを見てもTSUTAYA BOOKS店舗ではないのでTSUTAYAルート以外の仕入れ、資本関係など考えれば日本出版販売の公算が強い。
積文館書店は大正5年創業の老舗書店で福岡と佐賀を中心に店舗展開している。現在は取次大手の日本出版販売の連結子会社となっている。CCCと日本出版販売の関係は極めて深く、日本出版販売の連結子会社の書店会社の店舗がTSUTAYA FC店舗となっている所もよく見かける。
積文館書店公式サイトとT-SITEでの店舗検索で確認が可能。実際に調べてみたところ、TSUTAYA FC店舗は5店舗のみだった。
このうちTSUTAYA BOOKS店舗は3店に限られる。(佐大通り店、シュロアモール店、八女店)
残りの2店(ゆめタウン大牟田店、鹿島店)も新刊書籍・雑誌も扱っているが、Tポイント使用不可となっており、また加盟アイテムを見てもTSUTAYA BOOKS店舗ではないのでTSUTAYAルート以外の仕入れ、資本関係など考えれば日本出版販売の公算が強い。
積文館書店運営店舗で多数を占めるクエストブランド店舗はT-SITE店舗検索では出てこないので、こちらも非TSUTAYA商流だと考えられる。
FC店舗の事例 精文館書店
積文館書店は愛知県豊橋市本社の老舗書店で愛知県を中心に関東などにも店舗展開している。CCCの出資も受け入れており関係が深い。同社店舗の多くがTSUTAYAレンタル併設しているが、書籍についてはTSUTAYA BOOKS非加盟・新刊書籍はTポイント対象外の店舗がみられる。(例:三ノ輪店)
余談:スターバックス CCCライセンス店舗の見分け方
TSUTAYA積文館書店佐大通り店はスターバックスも併設していますが、このスタバは直営です。これは店舗番号(#で始まる。レシートに印字される他にスターバックスの店舗検索のURLにもこの番号が使われている。2000番台がライセンス店舗に割り当てられており、2000番台のTSUTAYA/蔦屋書店併設スタバであればCCCの運営店舗と判断して間違いない。例)