小説離れはあるのだろうなと思う。
私の場合はノンフィクション比率がこの10年で上がった。
私の場合はノンフィクション比率がこの10年で上がった。
特定のベストセラー作家の小説を好んで読む人は今も昔も特に困っていないと思う。大きなヒット作を出していないカテゴリーのファン層が限られる小説は初版部数減と言われている流れの中で出されなくなっているように感じられる。だから買いたいものがない。
例えば新装版。一種のリメイクみたいなものですが、文庫版では結構紛れてくるようになった。単行本落ちの新作文庫化作品が足りないのだろうか?
ある作家がサイン本を引き受けてくれる書店のリスクと現状語られていた。でもそれは作家と出版社、書店の問題であって特典だと思っていた読者には関係ないですし、その事を知ったとしても業界が変わらないと何も変らない。
単行本→文庫化について後者に書き下ろしを入れる風潮について単行本を売れなくする要因では?と指摘されていた作家の方をお見かけしました。そういう影響はあると思うし、結果として大事に売っていないのは誰なのか?と言えば出版社だろうという疑問もあります。
図書館の貸出影響の話もいろいろと言われていますが、100万部越えのベストセラーの本で一部の不心得な図書館の過剰な複本購入と初版2万部程度で増刷がかからなかった本の問題を同じ問題として扱われていて複本批判側の論理が雑に見える。図書館のベストリーダーランキング見るとその年の新刊よりも前年、前々年度の本が多い事はどう解釈すればいいのだろうか?
早川書房がルメートル新刊で単行本5,000部、文庫版35,000部を同時発売しました。文庫版は既に増刷かかったと朝日新聞の取材に答えられています。単行本は図書館にそれなりの量が購入されたようです。(愛知県内購入図書館の3自治体を除き単行本のみ購入。東京都内は両方が多いようです。)
東野圭吾氏の本では文庫書き下ろしで出される出版社もあり、単行本→文庫落ちのビジネスモデルの見直しされている所が出てきているし、こういった試みこそもっと評価されるべきではないでしょうか。
小説が含まれるNDCの9文学分類の出版点数は2012〜2014年の3年連続13,000点越えている。
1985年〜2014年の間に13,000点を越えたのはこの他に2005〜2006年もありましたが出版売上高が落ち込む中で出版点数は高止まりしています。点数が多いのに買いたいと思える小説がない。似たもの量産して小説出版自ら首締めているのでは?と思えてなりません。
通して読み返すとタイトルの「読まれなくなった」事の話ではなく「買われなくなった」話をしてますね。図書館で借りられているのが必ずしも新刊ではない事と無縁ではなさそうです。